
Jacopo Tintoretto · PD
聖母子と聖人たち
作品情報
ストーリー
1540年代の終わりごろ、ティントレットはまだ年長の巨匠たちのあいだで頭角を現そうとする若いヴェネツィアの画家で、注文を取るために速く、安く仕事をこなしていた。この祭壇画で彼は聖母子のまわりに何人かの聖人を集めた。アウグスティヌス、書物を手にした福音書記者マルコ、そして中央にひざまずく、宮廷の貴婦人のような装いのアレクサンドリアの聖カタリナである。まさにその華やかさから、ここにはもともとヴェネツィア総督フランチェスコ・ドナが描かれるはずで、計画が頓挫したとき画家がその顔を聖女の顔に描き替えたのだ、と研究者は考えてきた。画面下の脇には、洗礼者ヨハネが子羊とともに腰を下ろしている。




