
Filippo Lippi · PD
メディチ・リッカルディ宮の聖母
作品情報
ストーリー
この板絵はフィリッポ・リッピの晩年、1466年ごろの作である。修道士でもあった画家は当時六十近く、スポレート大聖堂の壁画に取り組んでおり、1469年にその地で世を去った。筆づかいはその壁画にとても近い。聖母は貝殻の形をした半円ドームをいただく壁龕のなかに半身で表され、幼子は大理石の手すりの上に立っている。構図は静かで抑制がきき、道の果てにいたる画家のものだ。この絵はその後、奇妙な運命をたどった。数百年ものあいだ行方が知れず、ようやく1907年、歴史家ジュゼッペ・ポッジがフィレンツェのサン・サルヴィの旧精神科病院で見つけ出した。




