
Raphael, Madonna of the Goldfinch, 1505. Wikimedia Commons. · PD
ひわの聖母
作品情報
ストーリー
ラファエロは20代前半、フィレンツェでレオナルドやミケランジェロの仕事を貪欲に吸収していた。この《ひわの聖母》は、友人の毛織物商ロレンツォ・ナージの結婚を祝って描かれたとされる。聖母を頂点に、幼子キリストと洗礼者ヨハネを三角形に収める構図は、レオナルドから学んだばかりのものだ。二人の子が手にする小鳥はゴシキヒワで、赤い顔はキリストの受難の血を予告する古い象徴として選ばれている。1548年、ナージ家の屋敷が地滑りで倒壊し、この板絵は十数個の破片に砕けた。修復を重ねて今の姿に戻され、近年の調査で背後に隠れた継ぎ目や補筆が細かく確認された。




