
Raphael, Sistine Madonna, 1512. Wikimedia Commons. · PD
システィーナの聖母
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作品情報
ストーリー
1512年ごろ、ローマは盛期ルネサンスの絶頂にあった。教皇ユリウス2世の注文で、ラファエロは北イタリアのピアチェンツァにあるサン・シスト教会のために、この祭壇画を描く。彼が自らの手だけで仕上げた最後の聖母だといわれる。マリアは雲の上を裸足で歩み、幼子を抱いてこちらへ降りてくる。両脇では緑の垂れ幕が左右に引かれ、まるで天の舞台の幕が開いたかのようだ。1754年、この絵はザクセン選帝侯に買い取られ、ドレスデンへと運ばれて、以来ドイツの画家や詩人たちを魅了しつづけてきた。もっとも今日いちばん有名なのは、画面のいちばん下で頬杖をつき、退屈そうに上を見上げる二人の小さな天使だろう。彼らはしばしば絵から切り離され、絵葉書や雑貨のなかで独り歩きしている。




