マルテッリの受胎告知

Filippo Lippi · PD

マルテッリの受胎告知


作品情報

アーティスト
フィリッポ・リッピ
制作年
1445
技法
テンペラ・板
種類
絵画
寸法
175 × 183 cm

ストーリー

1440年ごろ、フィレンツェには細密なネーデルラント絵画が伝わり、その精緻さが人々を驚かせていました。ちょうどそのころ、レオン・バッティスタ・アルベルティが新しい遠近法の規則を書き記します。この二つが出会ったのが、フィリッポ・リッピがサン・ロレンツォ聖堂のマルテッリ家の礼拝堂のために描いた《受胎告知》です。マリアの足もとに置かれたガラスの器を見てください。光がそのまま透き通っていくように描かれています。透明なガラスは古くから聖母の象徴でした。清らかさを失わずに身ごもったと信じられた聖母を、光がガラスを通り抜けても壊さないことになぞらえたのです。床とアーチはアルベルティの数学的な規則に従って奥へと退いていきます。長い修復を経て、この板絵は2016年にサン・ロレンツォの元の場所へ戻りました。

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