
Carlo Crivelli · PD
マグダラのマリア
作品情報
ストーリー
ここに描かれたマグダラのマリアは、荒野の悔悛者ではなく、15世紀イタリアの最新の装いをまとった、この上なく優雅な貴婦人である。カルロ・クリヴェッリは、生涯の大半を過ごした辺境のマルケ地方で、この聖女に捧げられた田舎の教会のためにこれを描いた。右手には彼女の目印である香油の壺を携える。福音書によれば、彼女はその香油を持ってキリストの亡骸に塗りに行ったという。姿は極端に引き伸ばされ、まるで象牙から削り出したかのようで、イタリアの半分がすでにルネサンスへ目を向けていたころ、クリヴェッリが守り続けた後期ゴシックの鋭い優美さをたたえている。縦長の細い板絵は、ほぼ完璧な状態で今日まで伝わっている。




