
GoldenArtists · CC-BY-4.0
奇跡の漁
作品情報
ストーリー
美術館に収まってからの大半の時期、この絵はルーベンス作として掛けられていた。ドイツの美術史家ヴィルヘルム・フォン・ボーデが1911年にロンドンでその名のもとに買い求め、ストラスブールへもたらしたものだ。ヤーコブ・ヨルダーンスの筆と定まったのは、ようやく1977年になってのことだった。まだ若く、アントウェルペンのルーベンス工房と密に交わっていた1619年ごろの作とされる。取り違えも無理はない。ぎゅうぎゅうの小舟、網を懸命に引く筋骨たくましい漁師たち、そして重々しいフランドルの光。描かれているのは新約聖書の一場面で、一晩中なにも獲れなかったペテロと使徒たちが、網が破れそうなほどの大漁を引き上げる瞬間である。




