
Jean-Baptiste Camille Corot · PD
白衣の修道士、座って読書する
作品情報
ストーリー
1875年にコローが亡くなると、パリのアトリエの中身が競売にかけられた。そこで人々が驚いたのは、風景画家だと思っていた男が、これほど多くの人物画を描き溜めていたことだった。生前、その種の絵はアトリエに立ち寄る友人くらいしか見ていない。白い修道服の男が読書するこの絵も、その一枚である。同じ主題を彼は1827年ごろ、イタリア滞在中に一度描いている。褐色の僧衣に木靴の修道士で、そちらは描きかけのまま残った。25年ほど経って主題が戻ってきたとき、画面を占めるのは読むという行為そのものになっていた。うつむいた頭と、ほぼ全面に広がる白い衣。ルーヴルがこの絵を受け入れたのは、寄贈による1926年のことである。




