
Vincent van Gogh, Mountains at Saint-Rémy, 1889. Wikimedia Commons. · PD
サン=レミの山
作品情報
ストーリー
ゴッホがこれを描いたのは1889年7月、サン=レミのサン=ポール療養院の中からだった。アルルで自分の耳を切り落としたのち、彼はみずからそこに入っていた。うねり、ねじれた山なみは病の兆候ではなく、門から歩いてすぐの低い丘、アルピーユの本物の石灰岩である。平坦なオランダの出である彼にとって、約500メートルのこの斜面は、身を置いた初めての本物の山だった。オリーブの木々のあいだに、彼は暗い小屋をひとつ置いた。読んでいた小説、エドゥアール・ロッドの『生の意味』から借りたもので、そこには山の人々の小さく暗い住まいが描かれていた。描き終えて二日ほどのち、激しい発作に襲われ、彼は絵具を飲み込もうとした。以来、ひそかな変化がひとつある。前景の花は、置かれたときには桃色で、赤が褪せて白になった。




