
John Singer Sargent · PD
チャールズ・E・インチェス夫人(ルイーズ・ポメロイ)
作品情報
ストーリー
ルイーズ・インチズがまとう赤いイヴニングドレスは、パリのクチュリエ、ウォルトのデザインをアメリカで写したもので、妊娠中でも着られるよう、取り外せるパネルを付けて仕立てられていました。1887年にボストンでサージェントのモデルを務めたとき、彼女は26歳ほどで、幼い息子が二人おり、三人目の子をみごもっていました。画家は顔と長い首に注意の大半を注ぎ、ドレスと腕はより速く、ゆるやかな筆で描いています。その年のクリスマス・イヴ、夫のいとこでサージェントの古い友人でもあるエドワード・ボイトが、チャールズ・ストリートの夫妻の家を訪ねてこの絵を見て、美しい絵だと書き残しました。ボストンの社交界は噂をしました。ある婦人はイザベラ・スチュワート・ガードナーへの手紙に、インチズ夫人は頼めばホロフェルネスの首でも持ってきてくれそうな顔をしている、と書いています。聖書外典のユディトになぞらえたわけです。ドレスそのものは今も残り、個人のコレクションに収まっています。




