
Wassily Kandinsky · PD
ムルナウ、城と教会
作品情報
ストーリー
1909年8月、ガブリエレ・ミュンターはムルナウの斜面に一軒の家を買った。シュタッフェル湖に臨むバイエルンの小さな町で、ロシア語ばかり聞こえるこの家を近所の人たちは「ロシア人の家」と呼んだ。ここに見えているのはその窓からの眺めで、中世の城の切妻と教区教会の塔が、数えるほどの平らな色面にまとめられている。支持体はカンヴァスではなく厚紙である。同じ年の1月、カンディンスキーはミュンヘンで新しい美術家協会を立ち上げ、会長になっていた。ナチスの時代、ミュンターはカンディンスキーの初期作をこの家の地下に隠し通し、1957年、80歳の誕生日にミュンヘン市へ寄贈した。




