
Giovanni Bellini · PD
鏡の前の裸の若い女
作品情報
ストーリー
1515年、ジョヴァンニ・ベリーニはおそらく80代半ばで、翌年には世を去る。ヴェネツィア絵画の礎を築いた老巨匠が、生涯の終わりにこの裸婦像を残した。彼が手がけてきたのは主に聖母子像や祭壇画であり、こうした世俗の裸体はほとんど例がない。若い女が化粧をしながら手鏡をのぞき、奥の壁の鏡には結い上げた髪の後ろ姿が映る。二枚の鏡が、正面と背面を同時に見せる趣向だ。こうした官能的な主題は、この頃ヴェネツィアで台頭していた弟子のジョルジョーネやティツィアーノが広めたものだった。画面には署名と1515年の年記が記されている。現在はウィーンの美術史美術館にある。




