
キリストの降誕と羊飼いへのお告げ
作品情報
ストーリー
ルカによる福音書は、クリスマスの物語を二つの場所で同時に語る。ベツレヘムでは幼子が生まれて寝かされ、近くの野では天使が羊飼いたちの前に現れて、その子の居場所を告げる。ルイーニはその両方を一つの壁に描いた。下では粗末な板張りの小屋で、マリアとヨセフが手を合わせてひざまずいている。右上では板のすき間の向こう、緑の丘の上でもう一つの場面が進む。天使が金色の光に包まれて現れ、羊飼いの一人は地面に倒れ込み、片腕で体を支えて天使を見上げている。
幼子は飼い葉桶の中にはいない。むき出しの地面に敷いた布の上に寝かされ、指をしゃぶっている。当時多くの画家がこのように描いたのは、14世紀の神秘家、スウェーデンの聖ビルギッタの幻視による。彼女は、マリアが出産の直後にひざまずいてわが子を礼拝したと語った。幼子のそばには小さな天使が二人いて、一人は小さな木の十字架を持つ。物語の結末をそれとなく予告する持ち物だ。左からは牛とロバが首を突き出している。
ミラノ近郊の同じ礼拝堂から来た対の作品、まったく同じ寸法の「東方三博士の礼拝」が、ルーヴルの同じ展示室に掛かっている。




