
Titian · PD
ノリ・メ・タンゲレ(我に触れるな)
作品情報
ストーリー
1514年ごろ、まだ二十代のティツィアーノがこれを描いた。少し前に亡くなった先輩画家ジョルジョーネの明るい色づかいと、人物を風景に溶け込ませるやり方が、この画面にはっきり残っている。復活したキリストが、嘆くマグダラのマリアの前に現れる場面だ。彼女は最初、相手を庭師だと思う。手を伸ばそうとする彼女に、キリストは身をかわし、触れてはならない、と告げる。舞台は空の墓のかたわらではなく、イタリアの田園を見おろす緑の丘の上へと移されている。X線で撮ると、下から別の構図が現れた。もともとキリストは庭師の帽子をかぶり、顔をマリアとは反対のほうへ向けていたという。




