
Jean-Baptiste Camille Corot · PD
古いブナの木
作品情報
ストーリー
1800年、風景画家ピエール=アンリ・ド・ヴァランシエンヌは一冊の手引書を出し、若い画家たちに戸外へ出て、自然を前に油彩ですばやく習作を描くよう勧めました。のちにサロンへ送る、構成された風景画のための練習としてです。フランスの画家たちはひとつの世代まるごとこのやり方で学び、コローの師のひとりジャン=ヴィクトール・ベルタンも、ヴァランシエンヌの弟子でした。1828年から1830年ごろのこの習作は、その修練を一本の木に向けたものです。白っぽく傷だらけのブナの幹が左半分を占め、こぶの上で二股に分かれています。苔とはがれた樹皮は、ひと筆ずつ色の斑点として置かれています。その奥には細い幹が緑の靄のなかに立ち、右手には苔むした岩が小道に沿って並んでいます。56×46センチの紙に描かれ、のちにカンヴァスに貼られました。




