
Gustave Moreau · PD
オルフェウス
作品情報
ストーリー
古代の神話にこの場面はない。モローが自ら考え出したものだ。彼の解釈では、マイナスたちに引き裂かれた詩人オルフェウスの首を、一人のトラキアの娘が憐れみから拾い上げ、かつて詩人のものだった竪琴の上に載せて、静かに見つめている。1865年に描かれ、1866年のサロンに出品されたこの絵は、モロー最初の大きな成功となった。フランス国家がこれを買い上げ、彼の作品として初めて公的収蔵に入ったのである。モローにとってオルフェウスは、絶対を求め、その芸術が死をも越えて残る芸術家の姿だった。画面右下には亀がいて、伝説では、その甲羅から最初の竪琴が作られたという。金色に沈む夢のような画面には、のちの象徴主義の気配がすでに漂う。




