
ブテハムンの外棺
作品情報
ストーリー
第20王朝の終わりから第21王朝にかけて、テーベの実権はアメン大司祭たちの手にあり、西岸の王墓は盗掘にさらされていた。ブテハムンは「墓地の書記」、つまり王墓を管理する役人の一人である。司祭たちの命を受けて、こうした役人たちは王家の谷から王のミイラを運び出し、人目につかない隠し場所へ移した。もっともよく知られているのが、デイル・エル・バハリの墓である。
古いものを使い回すことは、棺にも及んだ。博物館によれば、最近の科学調査で、ブテハムンが高い地位にありながら、この外棺の一部に古い棺の部材を使っていたことがわかった。様式にも時代が入り混じっている。ラメセス朝時代の特徴を残しつつ、画面を埋め尽くす図像は新しい「黄色い棺」のものだ。
蓋には蓮の花をあしらった幅広の首飾り、朝の太陽を表すスカラベのケプリの胸飾り、そして体の上に翼を広げる天空の女神ヌト。下半分には、供物を捧げる場面が小さな枠に区切られて並ぶ。博物館はこの一式を第21王朝、紀元前1076年から944年のものとしている。




