トロイカのある絵

Wassily Kandinsky · PD

トロイカのある絵


作品情報

制作年
1911
技法
厚紙に油彩
種類
絵画
寸法
69.7 × 97.3 cm

ストーリー

カンディンスキーがこの絵をミュンヘンで描いたのは1911年1月のこと。ちょうどこの年、彼のまわりに「青騎士」の仲間が集まった。色と形はまっすぐ心にはたらきかける、と信じた画家たちで、彼自身も同じ考えを説いた著作『芸術における精神的なもの』をこの年に世へ出している。画面はすでにゆるやかな色斑と線へとほどけ、純粋な抽象の一歩手前まで来ていた。それでも、ひとつの形だけは崩れずに残る。トロイカ、三頭立てのロシアのそりだ。あとにした故国の記憶で、この時期の作品にくり返しあらわれ、まわりのすべてが解けていくなかで、ここだけは容易にほどけない。額縁は彼自身が組んで彩色した。色が画布の外へ、木の枠までつづいていくように。

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