
Paul Gauguin · PD
パラウ・アピ 何か新しいことは?
作品情報
ストーリー
題名は日常のあいさつから来ている。1892年のタヒチでは、人と会えば「何か変わりはないか」にあたる言葉をかけ合った。前の年に島へ着いたゴーギャンは、その一言を、地面に座る二人の女に与えた。彼はヨーロッパに触れられていない土地を求めて来たが、出会ったのは役人や伝道所や退屈をかかえたフランスの植民地だった。そのいくらかがここにも読み取れる。一人は島に古くからある赤いパレオをまとい、もう一人は宣教師たちが持ち込んだような淡い色のドレスを着ている。二人がこれほど似ているのは、同じモデルに二度ポーズを取らせたからだ。影はない。暑さは、赤と緑、黄と青と、平らな色を隣り合わせに置くことで立ち上がり、どの形も暗い輪郭線で縁取られている。




