
Nicolae Grigorescu · PD
ムシェルの農婦
作品情報
ストーリー
ムスチェルはワラキア北部、カルパチアのふもとに広がる地方で、白地に赤や黒の刺繍をほどこした民族衣装で知られてきた。グリゴレスクが描いたこの女性がまとうのも、その土地の晴れ着である。彼は晩年、田舎の娘たちの肖像をいくつも手がけた。パリで学び、バルビゾンで戸外制作を身につけた画家が、故郷に戻ってから見つけた主題がこうした農村の人々だった。個々のモデルの名は多く伝わらないが、地方ごとに違う衣装の色や刺繍の形は丁寧に描き分けられている。ムスチェルの刺繍は今も、ルーマニアの民俗衣装の中でとりわけよく知られている。




