
Francisco de Zurbarán · PD
悔悛の聖ヒエロニムス
作品情報
ストーリー
この絵がスペインを離れたのは、ナポレオンの軍がスペインで戦っていた時期のことだった。持ち帰ったのはスールト元帥で、彼がその戦役のあいだに集めたスペイン絵画は、ヨーロッパでも指折りの規模になった。元帥の没後、遺族にあたるダルマチア公爵夫人を通じて、絵は1853年、パリの南およそ110キロの町モンタルジのジロデ美術館へ入った。
スルバランは1638年から、グアダルーペの王立修道院の聖具室のために聖ヒエロニムスの生涯を描いていた。1650年頃のこの作品は、セビーリャで過ごした最後の時期にあたる。上半身をあらわにした聖人が、頭蓋骨とライオンを傍らにひざまずき、片手に十字架像、もう片手に石を握って自分の胸を打とうとしている。悔悛の秘跡を否定したプロテスタントへの、そのまま答えになる主題だった。
2016年6月1日、美術館の改修工事のために地下へ移されていたこの絵は、急に増水したロワン川の水に浸かった。町の美術館が抱える多くの作品とともに、そこから長い修復の仕事が始まった。




