
Piero di Cosimo · PD
アンドロメダを救うペルセウス
作品情報
ストーリー
ピエロ・ディ・コジモがこの板絵を描いたのは1512年ごろで、この年が肝心だ。ちょうどその年、20年近く追放されていたメディチ家がフィレンツェに舞い戻った。この板絵は、ストロッツィ家とメディチ家を結ぶ婚礼の寝室のために作られたらしい。群衆のなかにはメディチの標章がひそませてある。切り詰められながらも新芽を吹く月桂樹の枝で、この復帰へのひそかな目配せだ。物語そのものはオウィディウスに由来する。ペルセウスが翼のサンダルで舞い降り、海の怪物を倒して、生贄として岩に鎖でつながれたアンドロメダを救う。ピエロはこれをひと続きの場面として語り、怪物には奇妙な鱗におおわれた体を与えた。ヴァザーリがことさら褒めた点だ。右手では村人たちが見物に群がり、何人かは風変わりな曲がった楽器を奏でている。




