
Titian · CC-BY-SA-4.0
ペーザロの聖母
作品情報
ストーリー
ヴェネツィアのフラーリ聖堂の壁に、今もこの祭壇画は掛かっている。注文したのは司教ヤコポ・ペーザロで、彼はかつて教皇の艦隊を率い、オスマン帝国の軍を破ったことがあった。その勝利を記念する絵でもある。ティツィアーノは、聖母を画面の中央に据える古い決まりを破った。マリアを右上へ大きくずらし、背後に巨大な二本の円柱を斜めに立てて、思い切った対角線の構図をつくった。壇の下にはペーザロ家の人々がひざまずき、旗を持つ兵士のかたわらには、捕らわれた者の姿も見える。1519年から数年をかけて仕上げられ、500年ののちも同じ聖堂で見ることができる。




