
眼鏡をかけた哲学者
作品情報
ストーリー
古代の哲学者という設定のこの男は、眼鏡をかけています。眼鏡が発明されたのは13世紀末のイタリアで、ギリシアの思想家がそれを通して世界を見たことは一度もありません。それでもルカ・ジョルダーノは彼に眼鏡をかけさせ、胸元のはだけた破れたシャツを着せて、古代の人物を、当時のナポリの通りで行き合ってもおかしくない男に変えてしまいました。片手には一枚の紙を持っています。頭ははげ上がり、ひげは伸び放題です。
ルーヴルは彼に名前を与えていません。描かれたのは「本を読む貧しい男」という型であり、どの哲学者を表しているのか、これまで誰も特定できていません。2010年、ルーヴルに招かれて顔と身体をテーマにした展覧会を組んだ演出家・映画監督のパトリス・シェローは、この絵を選んでいます。




