石膏のキューピッド

Paul Cézanne · PD

石膏のキューピッド


作品情報

アーティスト
ポール・セザンヌ
制作年
1894
技法
油彩・キャンバス
種類
絵画

ストーリー

何年ものあいだ、セザンヌのアトリエには小さな石膏のキューピッドが置かれていた。バロックの小像を型取りしたもので、伝統的には彫刻家ピエール・ピュジェの作とされる。1890年代、彼はそれを繰り返し素描し、描いた。もっともよく知られた版、ロンドンのコートールド美術館にある一枚では、その小さな像はりんごや玉ねぎに取り囲まれ、床が不穏なほど上へせり上がっている。より小ぶりなこの画面は、その逆をゆく。キューピッドをほとんど単独で置き、そのぎこちなく不安定な体のねじれを感じさせる。描いたときセザンヌは55歳ほど、多くを故郷エクスでひとり過ごし、世間にはまだほとんど知られていなかった。その状況はまもなく変わる。1895年、若い画商アンブロワーズ・ヴォラールがパリで彼の初の個展を開いたのだ。この絵はのちにヴォラールの手を経てバーンズ財団に入り、1964年にハーヴァードへ渡った。

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