マリア・アマーリア王妃の磁器の間

マリア・アマーリア王妃の磁器の間


作品情報

制作年
1759
技法
色絵金彩磁器の壁面パネル、鏡;彩色・金彩を施したスタッコ天井
種類
ピリオド・ルーム

ストーリー

この小さな部屋に入ると、壁一面が白い釉薬をかけた磁器で覆われています。細い金のラインで区切られた白地に、花や果物、リボン、楽器を組み合わせた飾りが浮き彫りで重なり、黄色や青の長い衣をまとった中国の人々や、格子を伝う小さな黒っぽい猿が見つかります。18世紀のヨーロッパが思い描いた中国、いわゆるシノワズリーの世界です。注文主はナポリ王妃マリア・アマーリア。ドイツのザクセンの出身で、ヨーロッパで初めて硬質磁器を焼いたマイセン窯を興したアウグスト強王の孫娘でした。1743年、彼女と夫のナポリ王カルロは、カポディモンテの森に王立の磁器工房を開きます。ここで焼かれたのはマイセンとは違う軟質磁器で、1757年から1759年にかけて、ヴェスヴィオ山のふもとにあるポルティチ王宮のために、およそ3000点の部材でこの部屋がまるごと作られました。完成からわずか数か月後、カルロはスペイン王位を継いでマドリードへ移り、腕利きの職人たちも連れて行きます。部屋は1866年に解体され、その磁器が焼かれた丘の上、ここカポディモンテに組み直されました。磁器の枠にはめ込まれた鏡は、いまではすっかり曇り、あちこちに染みが浮いています。

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