
Pierre-Auguste Renoir · PD
イヴォンヌ・ルロール嬢の肖像
作品情報
ストーリー
1890年代半ば、画家アンリ・ルロルのパリの家は、絵画と音楽が行き交う場所のひとつだった。ドガやルノワールが顔を出し、若い作曲家のショーソンやドビュッシーも訪れた。ドビュッシーは1894年、ピアノ曲集《映像》をルロルの娘イヴォンヌに献じている。ルノワールがここで描いているのが、そのイヴォンヌで、時期もほぼ同じころだ。腰かけて落ち着いた姿は、より厳格な古典的な時期を経てたどり着いた、真珠のようにやわらかな筆致で描かれている。ルノワールはこの一家と親しく、ルロルの娘たちを何度も描いた。数年後には、妹クリスティーヌと並んでピアノに向かうイヴォンヌをふたたび描くことになる。姉妹はやがて収集家アンリ・ルアールの二人の息子と結婚し、芸術を愛する二つの家をつないだ。




