テーブルのそばに座る男の肖像

テーブルのそばに座る男の肖像


作品情報

制作年
1632
技法
油彩、板
種類
絵画
寸法
79 × 53 cm

ストーリー

この肖像には、ベルリンに対になる相手がいる。一組の肖像画の片方で、もう片方は、東洋の絨毯を掛けたテーブルのそばに晴れ着姿の若い女性を描き、1632年の年記があって、ベルリンの絵画館に掛かっている。こうした対の肖像は結婚を機に描かれることが多く、女性の年齢や装いからも、ここでもそう考えられている。ただし、二人が誰なのかはわかっていない。

二枚の板絵は1889年にはまだパリで一緒にあり、その年、実業家ウジェーヌ・セクレタンのコレクションが競売にかけられた。そこから二人は別々の道をたどる。男性の肖像は画商シャルル・ゼーデルマイヤーを経て銀行家ロドルフ・カーンの手に渡り、その遺贈によって1905年にルーヴルに入った。

デ・ケイセルは彼を、レースの襟の黒い服に帽子をかぶった姿で、本や書類の載った布を掛けたテーブルにつかせている。全身像が、高さ80センチに満たない板に収められている。本の一冊には銘が記されているが、誰もまだ読み解けていない。20世紀初めのルーヴルの学芸員ルイ・ドゥモンは、板に署名と年記があると報告したが、今日ではそのどちらも見当たらない。

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