
Pietro Perugino · PD
若い男の肖像
作品情報
ストーリー
この小さな板絵が誰の手になるものか、長いあいだ定かではありませんでした。ロレンツォ・ディ・クレディの作とされ、一時はラファエロの名まで挙がりましたが、19世紀に鑑定家ジョヴァンニ・モレッリがペルジーノの作として取り戻します。描かれたのは1495年ごろ、揺れ動くフィレンツェでのことでした。メディチ家は追放されたばかりで、サヴォナローラが街で説教し、前年にはフランス王シャルル八世の軍隊が通り過ぎています。そうした只中で、イタリア屈指の人気画家であり若きラファエロの師でもあったペルジーノは、静かなまなざしの少年を描きとめました。その少年の名は伝わっていません。




