
若い女性の肖像
作品情報
ストーリー
この肖像画の羽根飾りのついたベレー帽と、毛皮で縁取られた黒いマントは、後から描き加えられたものだ。板絵を所蔵するマウリッツハイス美術館の調査によると、加筆の一部は1700年以前のもので、マントの青は18世紀のものだという。ルーベンス自身は1620年代に若い女性の顔と衣装の一部を描き、残りの大半はほかの画家の手で仕上げられた。
修復の際、後の絵具層はそのまま残された。ハーグのウィレム5世ギャラリーで今見られるのは、次の世紀に手を加えられた姿の肖像画である。
同じコレクションにあるルーベンスと工房によるもう一枚の若い女性像と同様、この絵もかつては画家の妻を描いたものとされ、こちらは1630年に彼と結婚したエレーヌ・フールマンだと言われた。この同定は一度も確かめられていない。

