
Jacopo Tintoretto · PD
アルヴィーゼ・コルナーロの肖像
作品情報
ストーリー
この肖像に描かれた人物は、パドヴァの紳士アルヴィーゼ・コルナーロである。ティントレットが彼を描いたのは1560年ごろ、モデルがすでにたいそう年老いていたときだった。コルナーロがイタリアで知られたのは、何かを築いたからではなく、八十を過ぎて書いた節制ある暮らしについての小さな一冊のためだった。彼はその本で、飲食を厳しく控えめにしたことが自分を健やかな老年へ導いたと説いている。パドヴァでは学者や自然を究める人々の小さな輪を身のまわりに保ち、演劇や干拓に資金を投じた。ティントレットは彼を飾りけなく描く。暗い衣の上に、まぶたの重い老いた顔がある。その後一世紀あまり、この絵は別の名のもとに掛けられ、19世紀までティツィアーノの作とされてきた。




