
Joaquín Sorolla · PD
ベニート・ペレス・ガルドスの肖像
作品情報
ストーリー
1894年の3月、ソローリャはこの肖像を描いた。まだ31歳になる前で、のちに彼を有名にする陽光あふれる浜辺の画家には、まだなっていなかった。向かいに座っていたのは、19世紀スペイン最大の小説家ベニート・ペレス・ガルドスである。セルバンテスのすぐ次に置かれることの多い名前だ。ここでの彼は51歳。ベンチに腰かけ、片手に吸い口に差した葉巻、もう片手に杖を持ち、見る者を静かに、どこか距離を置いた面持ちで見つめている。見られるより見るほうを好む人という風情だ。この制作をきっかけに、二人のあいだには何年も続く友情が生まれた。肖像を所蔵する美術館は、二人が交わした手紙も守っている。長い年月、たがいの仕事をたたえ合った手紙である。




