
クラウディア・デ・メディチの肖像
作品情報
ストーリー
この絵は、スステルマンスが20年ほどかけてメディチ家のために描いた12点の全身肖像の一つで、寸法はすべて揃っている。1710年代、コジモ3世の命でどれも同じ彫刻入りの金の額に入れ替えられた。うち十点が王室居室のサロット・チェレステに並んで掛かっており、クラウディアは二番目の夫、ティロルのレオポルトから数歩の位置に立っている。
最初の夫を19歳で亡くし、1626年にレオポルトと再婚し、1632年にふたたび寡婦となった。彼女の生涯の本題はそこから始まる。三十年戦争が周囲で続くなか、幼い息子に代わって14年間ティロルを統治し、民兵の制度を立て直し、要塞を強化し、フランス軍とスウェーデン軍を領内に入れずに済ませた。1648年、インスブルックで没している。
画中の彼女は黒衣で全身を見せ、足もとに小さな犬がいる。この一点について美術館は固有の制作年を示さず、連作全体にかかる1621年から1645年という幅だけを与えている。



