
フェルディナンド2世・デ・メディチの肖像
作品情報
ストーリー
描かれたとき彼は17歳で、トスカーナはまだ自分の手にはなかった。父は1621年、彼が十歳のときに死に、成年に達する1628年7月まで、母と祖母が摂政として政務を執った。
絵の言い分は違う。画布は高さ二メートルを超え、少年は彫金を施した甲冑にひだ襟をつけ、全身像で立っている。傍らの机には要塞の図面が置かれている。トスカーナは当時ドイツを焼いていた戦争の外にとどまっており、その軍事とは実際に城壁であり、守備隊であり、リヴォルノの港のことだった。机上の図面が指しているのはそれである。
翌年の夏に彼は政務を引き継ぎ、42年間それを手放さなかった。



