
ヨリス・ファン・エフモントの肖像(1504-1559)
作品情報
ストーリー
毛皮つきの黒い長衣に白いひだ飾りの襟と袖口、黒いベレー帽、赤い模様のクッションに置いた両手。スコーレルが描いたのは、どこから見ても大貴族の姿です。聖職者だと分かるのは額縁だけで、そこにはラテン語で「ユトレヒト司教ゲオルギウス・デ・エグモント」と記されています。ユトレヒトの司教は何世紀ものあいだ、自らの領地を治める君主でもありました。しかし1528年、時の司教が世俗の支配権を皇帝カール5世に譲り、この地位は純粋に教会の職となります。1534年、カール5世はそれを名門エグモント家の30歳のヨリスに与えました。肖像はその数年後に描かれたものです。ヨリスは主に北フランスのサン=タマン修道院で暮らし、1559年にそこで亡くなりました。心臓はユトレヒトに送られ、大聖堂の記念碑に納められています。この板絵は個人コレクターの所蔵で、1997年から美術館に貸し出されています。




