
レオポルド・チコニャーラの肖像
作品情報
ストーリー
この肖像の人物は、絵がいま掛かっている美術館の多くを築いた張本人である。レオポルド・チコニャーラはヴェネツィア美術アカデミーの院長を務め、1817年にそのギャラリーを初めて一般に公開したのも彼だった。彫刻史の研究者であり、当時ヨーロッパで最も名高い芸術家だった彫刻家アントニオ・カノーヴァの親友でもあった。ボローニャ出身でヴェネツィアに来ていた若い画家ルドヴィコ・リッパリーニが、この肖像を1825年、チコニャーラの院長職の晩年に描いた。彼は当時六十近く、大著『イタリア彫刻史』はすでに完成していた。この肖像がアカデミアの所蔵となったのは、ずっと後の1903年のことである。