
Lorenzo Lotto · PD
ルチーナ・ブレンバーティの肖像
作品情報
ストーリー
1520年ごろ、ベルガモで暮らしていた時期に、ロレンツォ・ロットは町のある貴婦人を描いた。その率直さは、ティツィアーノのヴェネツィアではほとんど無作法に映っただろう。重たい顎、とがった鼻、画家が繕おうとしない顔立ち。長いあいだ、彼女が誰なのかは分からなかった。答えは画面左上の空にひそんでいる。三日月の中に文字「CI」が書き込まれているのだ。イタリア語で「月の中のCI」と読めば、ルチーナ(Lu-CI-na)になる。小指の指輪にはブレンバーティ家の紋章も見える。彼女はルチーナ・ブレンバーティ。首には角の形をしたペンダントが下がり、当時はそれを爪楊枝として使った。




