
マダムBの肖像
作品情報
ストーリー
トーロップはこの肖像に「マダムB」という題しか与えなかった。そのため長いあいだ、Bは画家の妹エリーゼ・ベーツ=トーロップのことだと考えられてきた。ところが数年前の調査で、ほとんど同じ名をもつ別の女性が浮かび上がった。トーロップの友人で、ベルギー出身の彫刻家であり宝飾作家でもあったエリザ・ベーツである。彼女は1903年、トーロップが制作していたゼーラント州の海辺の村ドンブルフを訪れ、彼はそこで彼女を描いた。5年後、彼女はフランスの彫刻家アレクサンドル・シャルパンティエと結婚し、その結婚式ではオーギュスト・ロダンとクロード・ドビュッシーが立会人を務めた。シャルパンティエは翌年に亡くなっている。1918年、ドビュッシーのデスマスクを作ったのも彼女で、そのマスクは現在パリのシテ・ド・ラ・ミュジークに収められている。オルセー美術館は彼女のブロンズ作品を七点所蔵している。




