マリア・ボンチャーニの肖像(裏面:受胎告知:天使ガブリエル)
作品情報
ストーリー
こちらはマリア・ボンチャーニ。フィレンツェの商人ピエラントニオ・バロンチェッリの妻で、夫妻がブルッヘで注文した小さな折り畳み式祭壇画の翼板に、ひざまずいて祈る姿で描かれています。面白いのは裏面です。彼女の翼板と夫の翼板は閉じられるように作られ、その外側の面は合わさって一つの場面、受胎告知になります。彫った石を思わせる灰色で描かれ、彼女の側には大天使ガブリエル、夫の側には聖母マリアが立っています。閉じると、その挨拶は二枚の翼板の合わせ目を越えて伝わりました。マリアの板の天使が、ピエラントニオの板の聖母へと向き合ったのです。
