
Titian · PD
ラヌッチョ・ファルネーゼの肖像
作品情報
ストーリー
1542年、この12歳ほどの子どもは、すでに大人の役職を背負っている。ラヌッチョ・ファルネーゼは、当時ローマを治めた教皇パウルス三世の孫であり、一族は彼をヴェネツィアに送り、マルタ騎士団、すなわち聖ヨハネ騎士団の豊かな所領の管理者に任じた。だから彼は、騎士団の白い八角十字をつけた黒い外套をまとっている。ティツィアーノは、もの言う細部をとらえる。大人向けに仕立てられた外套は大きすぎて、少年の細い肩からずり落ちているのだ。一方、その顔はまだ子どものものである。ティツィアーノはその数か月のうちにヴェネツィアでこの肖像を描き、今それはワシントンのナショナル・ギャラリーにある。




