
Francisco Goya · PD
ウェリントン公爵の肖像
作品情報
ストーリー
1812年8月、ウェリントン公爵がマドリードに入った。サラマンカでフランス軍を打ち破り、ナポレオンの部隊をスペイン中から押し返した直後である。当時この街で最も重んじられた画家ゴヤは、ほとんど間を置かず彼を座らせた。厄介だったのはゴヤ自身の近い過去だ。占領のあいだ、彼はウェリントンが追い払ったばかりの相手のために描き続けていた。公爵が栄誉を重ねるにつれ、ゴヤはこの板に手を入れ、1814年までに金羊毛勲章と、三つの留め金のついた金の十字を描き加えた。顔は用心深いままで、目はわずかに見開かれている。ずっとのち、1961年にこの肖像はロンドンのナショナル・ギャラリーで公開され、19日後に盗人が壁から外した。四年ものあいだ行方知れずのまま、やがて戻ってきた。




