
Titian and workshop · PD
ヴェンドラミン家の肖像
作品情報
ストーリー
この絵の人物は皆、ひとつのものへ顔を向けている。キリストの十字架の破片とされる小片を納めた水晶の聖遺物容器だ。この聖遺物はヴェネツィアのある信心会のもので、一族の先祖にあたる先代のアンドレア・ヴェンドラミンが、1369年に信心会を代表して受け取ったものだった。一世代のち、行列の最中にこの聖遺物が運河に落ちながらも水面に浮かび、飛び込んだ者たちのうちヴェンドラミン家の者だけが引き上げられたと伝えられる。こうして一族はこの品への個人的な由縁を得た。ティツィアーノは1540年代の初め、彼らのために自身最大の集団肖像を描き、ヴェネツィアの慣わしに従って男たちだけを描いている。二人の成人した兄弟と、七人の息子が、聖遺物を安置する祭壇の階段に集まっている。




