
Jean-Baptiste Camille Corot · PD
プッサンの散歩道、ローマ近郊
作品情報
ストーリー
右下の隅に、赤い封蝋の印が残っている。1875年にコローが亡くなったあと、アトリエの作品を売り立てたときに押されたものだ。この習作を、画家は最後まで手放さなかったことになる。描かれたのは最初のイタリア滞在中の1825年から1828年のあいだで、紙に油彩で描かれ、のちにカンヴァスに貼られた。題名の「プッサンの散歩道」は、ローマ郊外のテヴェレ川の岸辺の一角を、当時ローマで制作していたフランスの画家たちがそう呼んでいたことによる。17世紀フランス古典主義の巨匠ニコラ・プッサンは、画業のほとんどをローマで過ごし、1665年にこの地で没した。川は広くゆったりと流れ、土の岸は浸食で筋状に削られ、水面には小舟が浮かび、淡い黄色の空を背に細い木が一本立っている。作品は1941年、かつてルーヴルの絵画部門の学芸員だったポール・ジャモのコレクションとともに美術館に入った。




