危難に打ち勝つ公共の幸福

危難に打ち勝つ公共の幸福


作品情報

制作年
1624
技法
カンヴァスに油彩
種類
絵画
寸法
267 × 170 cm

ストーリー

1624年、60歳前後になっていたオラツィオ・ジェンティレスキはパリにやって来て、王太后マリー・ド・メディシスのもとで働いた。王太后は新しいリュクサンブール宮の内装を整えているところで、同じころルーベンスは、宮殿のギャラリーのために彼女の生涯を描いた24点の大作を納めていた。

ジェンティレスキの受け持ちはもっと小さな寓意画だった。空を背に手すりに腰掛けた若い女性は「公共の幸福」、つまり王国の安寧で、さまざまな危難に打ち勝っている。手にするのはカドゥケウス、平和と協調を表す伝令の杖で、脇には王冠と王笏を抱え、王冠の一つにはフランスの百合の紋が付いている。この女性は、摂政時代の危機をくぐり抜けた王太后自身の姿と読まれている。

古い目録ではこの絵は作者不詳とされ、一時はフランスの画家ジャン=ローラン・モニエの作とされていたが、やがてジェンティレスキの筆と認められた。王室コレクションに入ったのち、長くフランス大使館に貸し出され、1905年から1908年まではベルリン、その後1958年まではウィーンに掛かっていた。

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