
Ralf Roletschek · PD
タンデム自転車に乗るラモン・カザスとペラ・ロメウ
作品情報
ストーリー
カサスがこの絵を描いたのは1897年、彼が開店を手伝ったバルセロナの酒場「四匹の猫」に掛けるためで、そこはやがて街の若いモダニスタたちの本拠地になった。後ろでパイプをくわえ横顔を見せているのが本人だ。前に乗るのは店を切り盛りした相棒ペラ・ラメウで、まっすぐこちらを見ている。背後にはバルセロナの街並みが舞台の書き割りのように流れていく。全体は巨大なポスターのように見える。カサスはもともとポスターの名手で、誰もがはっきりした輪郭に平たくされているからだ。かつて画面の右端には一行の文句があり、のちに切り取られたが、こう戯れていた。自転車に乗るなら背筋をまっすぐには伸ばせない、つまり新しいところへ行くには前へかがみ、古いものと縁を切らねばならない、と。1901年、彼はこれを同じ二人が自動車に乗る版へと差し替えた。



