
Ramon Casas · PD
ムーラン・ド・ラ・ギャレットにて
作品情報
ストーリー
ムーラン・ド・ラ・ギャレットは、もとはモンマルトルの丘に立つ粉ひき風車だった。1890年代のはじめには近所の人たちが週末に踊りにくる場所になっていて、そのすぐそばに、ラモン・カザスとサンティアゴ・ルシニョールという二人の若いカタルーニャ人が住んでいた。二人は客の少ない冬にここへ通っている。カザスが描いたのは、テーブルにひとりで座る女性である。彼女が何を見ているかは、背後の鏡にうつる場内でわかる。頬を寄せて踊る男女がいる。鏡に筋書きを語らせるやり方は、その十年前にマネが「フォリー・ベルジェールのバー」で見せたものだった。この絵には「マドレーヌ」というもうひとつの題があり、手前の女性の名からきている。今はカタルーニャの山の上、モンセラート修道院の美術館に掛かっている。



