
Pietro da Cortona · PD
サビニの女たちの略奪
作品情報
ストーリー
この絵は1627年ごろ、ローマでピエトロ・ダ・コルトーナが描いた。当時の彼はまだ若く、新しいバロック様式の中心的な担い手になろうとしていた。それが何を意味したかは、すでに画面に表れている。構図は強い対角線に沿って走り、ねじれ、力を込めた体と突然の動きに満ちて、静けさも左右対称もどこにもない。注文したのはサッケッティ家、ローマに移って間もないフィレンツェの銀行家一族で、自分たちの地位を誇示する美術を望んでいた。主題は彼らにうってつけだった。描かれるのはローマ建国の伝説である。新しい都市の女が足りなかったロムルスの一党が、祭りのさなかに隣国サビニ人の娘たちをさらった。ローマでの地歩を築こうとする一族が、ローマが初めて人で満ちたときの物語を選んだのだった。

