
キリストの復活
作品情報
ストーリー
1500年頃、フィレンツェの有力な一族カッポーニ家は、アルノ川の南岸、市壁のすぐ外にあるサン・バルトロメオ・ア・モンテオリヴェート聖堂の下に、「天国」と呼ぶ礼拝堂を持っていました。その祭壇画を任されたのが、この家で育った画家ラッファエッリーノです。彼は墓から立ち上がるキリストを描き、その周りに、墓の番をしていた兵士たちが地面に投げ出され、身をよじった姿で倒れています。その姿勢にはフィリッピーノ・リッピやレオナルドの影響が見てとれます。半世紀後にヴァザーリは、その顔のひとつは若いニッコロ・カッポーニの肖像だと書いています。
人物の背後には、一族が見慣れた町、フィレンツェそのものが広がり、アルノ川とヴェッキオ宮殿の塔が見えます。この板絵は1800年頃に聖堂を離れ、ウフィツィを経て、1950年からアカデミア美術館の「巨像の間」に掛かっています。2020年11月、そこで絵と、彫刻と金箔をほどこした木の額縁の修復が始まりました。