
James Ensor · PD
放蕩息子の帰還
作品情報
ストーリー
アンソールがこれを描いたのは1877年、17歳のとき。ちょうどブリュッセルの王立美術アカデミーに入った年である。画布は小さく、幅はわずか40センチほど。西洋絵画でもっとも古い主題のひとつ、父のもとへ帰る放蕩息子のたとえを扱っている。まだ奇妙なところはどこにもない。のちにカーニバルの仮面や骸骨、あざ笑う顔で画面を埋めつくす画家が、ここでは初学者に求められる丁寧で伝統的な仕事をしている。アンソールは生涯のほとんどを海辺の町オーステンデで過ごした。絵は今もその町に掛かっている。彼が暮らした家からほんの少し歩いたところに。




