手漕ぎ舟の漁師のいる川の風景

手漕ぎ舟の漁師のいる川の風景


作品情報

アーティスト
アルベルト・カイプ
制作年
1645
技法
油彩

ストーリー

1645年ごろに描かれたこの絵には、まだ若いカイプが、オランダの先輩たちの川の風景画にならって筆をとっている様子がうかがえる。当時は抑えた銀色の光と低い地平線が好まれ、ここにもそれがよく表れている。穏やかな水面の上に淡く広い空がひろがり、遠い岸辺はほとんど一筋の線でしかない。のちに彼を有名にする黄金色の輝きは、まだここにはない。主題はまったく気取らない。何人かの漁師が、故郷ドルドレヒトにほど近い大きな川で、手漕ぎの舟から漁をしている。オランダの水路の、ありふれた日々の営みである。カイプは出来事ではなく、その静かな労働を軸に画面を組み立てた。この絵はのちにバーゼルのバッホーフェン・ブルクハルト・コレクションに入り、その古典絵画は今、同地の美術館に掛けられている。

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